アース神族と巨人族の最終戦争である「ラグナロク」という単語が有名な「北欧神話」。
そんな「北欧神話」に登場する神々には誰がいるのか?
北欧神話は様々な創作作品に影響を与えている神話なので、どこかで聞いたことがある名前があるかもしれませんね。
ということで、北欧神話に登場する神々をまとめてみました!
アース神族とヴァン神族
一口に神々といっても、北欧神話においては「アース神族」「ヴァン神族」と二種族の存在が言及されている。
アース神族
最高神オーディンを長とする神々の一族。
アースガルズと呼ばれる場所に住む。
終末戦争ラグナロクでは巨人族を相手に死力を尽くして戦うが、世界と共に滅ぶ事となる。
ヴァン神族
その名前は「光り輝く者」を意味する神々の一族。
豊穣と平和を司るとされる。
ニョルズ、フレイ、フレイヤが所属していた神族である。
ヴァン神族の住む国はヴァナヘイム。
北欧神話に登場する神々
イズン
アース神族の女神の一柱。
アース神族に永遠の若さを約束する黄金の林檎の管理人をしている。
無邪気でお人好しな性格だったとされている。
フレイヤとならぶ美しい女神であるとされる。
ヴァーリ
司法神の一人。
オーディンの息子。
ヴィリ
アース神族の一柱。
主神オーディンの弟。次男。
ヴィーザル
オーディンの息子の一人。
トールと同等の力を持つとされる。
ラグナロクの際には、オーディンを飲み込んだフェンリルを倒したとされる。
ヴェー
アース神族の一柱。
主神オーディンの弟。三男。
ウル
狩猟、弓術、スキー、決闘の神。
シヴの息子で、トールの義理の子にあたる。
エーギル
海の神。
戦で死んだ者がオーディンの元へ連れていかれるのなら、海で溺れ死んだ者はこのエーギルの元へ連れていかれるという。
オーディン
北欧神話におけるアース神族の主神。
知識を得る事に貪欲であり、自身の目を代償として差し出すこともいとわない。
フギン、ムニンという名の二匹のカラスを従えている。
シヴ
アース神族の女神。
トールの妻。
美しい金髪を自慢にしていたが、ロキに悪戯で刈り取られてしまうといエピソードがある。
ソール
太陽の女神。
太陽を運行している馬車の御者を担っている。
月の神「マーニ」と姉弟。
ダグ
昼の神。
夜の女神「ノート」の息子。
ノートとダグはオーディンに馬を与えられ、世界を周り続けるように命じられる。
それにより、昼と夜ができた。
テュール
軍神。
獰猛な狼であるフェンリルに唯一餌をやる勇気がある神だったとされる。
トール
雷神。
英語読みでは「Thor(ソー)」となる。
外見は燃えるような目の赤髪、赤髭の大男とされる。
ミョルニルといわれる柄の短い槌を武器として使用する。
北欧神話において最強の神とされる。
オーディンとヨルズの息子。
ナンナ
アース神族の女神。
バルドルの妻。
ニョルズ
ヴァン神族の神。
フレイとフレイヤの父。
アース神族とヴァン神族の戦争の末、アース神族の地へ人質として移り住む。
神々の中で最も美しい足を持つとされる。(ニョルズは海神であり、常に波で洗われていたため)
ノート
夜の女神。
昼の神「ダグ」の母。
ノートとダグはオーディンに馬を与えられ、世界を周り続けるように命じられる。
それにより、昼と夜ができた。
バルドル
光の神。
オーディンとフリッグの息子。
神々の中で最も美しい美貌を持っていたとされる。
フィヨルギュン
オーディンの妻「フリッグ」の父として言及される神。
フォルセティ
アース神族の神。
バルドルとナンナの息子。
アース神族の中で最も賢明で雄弁な神とされる。
ブラギ
アース神族の神。
詩の神。
女神イズンの夫。
フリッグ
オーディンの妻である最高位の女神。
すぐれた予言の能力を持つ。
息子であるバルドルのために奔走する。
フレイ
ヴァン神族の神。
ニョルズを父に持ち、フレイヤの双子の兄。
神々の中で最も美しい眉目秀麗な豊穣の神として非常に崇拝された。
ニョルズ、フレイヤとともにアース神族の地へ移り住む。
フレイヤ
ヴァン神族出身で、ニョルズの娘、フレイの双子の妹。
とても美しい容姿であり、多くの者の欲望の対象となった。
また、フレイヤ自身も性に対して奔放であったとされる。
ブーリ
北欧神話において最初に生まれたとされる神である。
彼は、ボルの父であり、オーディンの祖父である。
ヘイムダル
アース神族の神。
角笛「ギャラルホルン」を持っており、この角笛を吹き鳴らし「ラグナロク」の開戦を告げる。
ヘズ
盲目の神。
バルドルの弟で、オーディンの息子。
ロキの企みに利用され、バルドルを手にかけてしまう。
ヘル
死者の国を支配する女神。
ロキが巨人のアングルボザとの間にもうけた娘とされ、フェンリル、ヨルムンガンドは彼女の兄弟である。
北欧神話において、唯一死者を生者に戻すことができる。
ヘルモーズ
アース神族の神。
オーディンの息子。
ヘーニル
アース神族の神。
アース神族とヴァン神族の戦争の末、人質としてヴァン神族の国へ送られた。
ヴァン神族たちはヘーニルを王に据えた。
しかし、期待通りの働きはできなかったとされる。
ボル
主神オーディンの父親。
マーニ
月の神。
月を運行している馬車の御者を担っている。
太陽の神「ソール」と姉弟。
ミーミル
オーディンの相談役となった賢者の神。
オーディンの伯父にあたるといわれている。
アース神族とヴァン神族との戦争の末、人質としてヘーニルとともにヴァン神族の地へ送られた。
ヴァン神族はヘーニルを首領にしたが、彼が期待したような人物でないことが判明すると、ミーミルの首を切断してアース神族の元へ送り返した。
ヨルズ
ヨルズはオーディンの妻の一人で、トールの母であるという。
大地の化身であるとされる。
ラーン
海の神「エーギル」の妻である女神。
大きな網を持っていて、船や人を海中に巻き込むといわれている。
ラーンとエーギルの間には9人の娘がおり、「波の乙女」と呼ばれている。
ロキ
悪戯好きの神。
神々の敵である巨人の血を引いているが、オーディンと義兄弟の契りを交わし、アース神族の地で暮らしている。
まとめ
北欧神話には非常に個性ある神々がいることが分かりました!
また、どこかで聞いたことがある名前も多く、世の中に出回っている多くの創作物のモチーフとなっていることが伺えます。
北欧神話は神々だけの話ではなく、巨人族や人間族などとの関係を描いたもののため、巨人族、人間族などの登場人物についても知りたいと思いました!
みなさんもぜひ北欧神話について調べてみてはいかがでしょうか!