ELTEAです。
YotuTubeなどの動画投稿サイトが世間に浸透してきた昨今、過激な動画を投稿することで注目を集めようとする人もちらほらと出てきています。
有名になれるならなんでもやるというような、倫理観が欠如した人間は怖いということを感じさせられます。
普通はどこかでブレーキをかけそうなものですが、ビデオカメラ越しだと自分の行動を制御できないのでしょうか。
今回紹介する映画もまさにそんな社会の問題を映像化しているものです。
グッド・ネイバー
配給会社 | ヴァーティカル・エンターテイメント |
監督 | カスラ・ファラハニ |
公開年 | 2016年(日本では劇場未公開) |
あらすじ
主要な登場キャラクターは主人公となる二人の少年と、向かいに住んでいるおじいさん。
二人の少年は、ノリで行動するような悪ガキと、そんな彼に振り回される頭が良く機械に強い少年という組み合わせ。
物事はいつも悪ガキの発案から始まります。
向かいに住むおじいさんの家に細工をして疑似的にポルターガイスト現象を起こす。
それを隠しカメラで撮影し、動画投稿サイトに投稿したら有名になれるんじゃないか。
そんな有名になりたいという自己顕示欲が人としてやってはいけない行為を実行させてしまいます。
計画通り、少年二人はおじいさんが不在の隙を狙って家に細工を施す。
そして、おじいさんがポルターガイスト現象にどのような反応を示すのかを家から監視を始めます。
少年たちの思惑ではポルターガイスト現象で慌てるおじさんを笑いものにするはずが…。
ドッキリを仕掛けれているおじいさんは、ポルターガイストで恐怖するわけではなく、はたから見ればいかにもおかしい謎の行動を取るのであった。
その行動を見た少年たちはおじいさんはイカレていると思い、何か重大な秘密があるのではないかと勘繰り始める
そして、辿り着くエンディングは……。
という展開になっています。
オススメしたい人
・問題提起のある作品
・リアリティのあるフィクション作品
主人公が倫理に反した行動を取るという作品のため、見ていて気分がいいものではない。
なので映画を見てスカッとしたい人にはオススメできない。
この作品を楽しめる人は、
・社会問題に切り込むような作品が好きな人
・考えさせられる作品が好きな人
などになるだろう。
ポルターガイスト現象に悩まされるおじいさんだが、おじいさん視点のストーリーは少し悲しいものとなる。
老いた人間の哀愁が好きな人にも刺さる作品かもしれない。
また、おじいさんがおかしな行動をするシーンなどはホラー味のある演出となっている。
この作品を通して感じたのは、生きている人間は怖いというものです。
倫理観が欠如した主人公も怖いですし、主人公からすれば奇行に走るおじいさんは恐怖の対象だったことでしょう。
まとめ
決して映画の中だけの話ではないと感じさせられる作品です。
進みゆく技術に対して、社会が追いついていないということを思い知らされました。
ネットリテラシーに対する教育や法整備、各家庭での親子のあり方、現実世界でも考えていかなければいけない社会問題を表面化させた作品です。
気持ちよく見れる作品ではありませんが、見る価値はある、そんな作品だと思います。