ELTEAです。
社会人になってから漫画を読むと、子供のころに読んだのとはまた違う感想を抱いたりします。
漫画の趣向も年齢とともに変化しています。
自分の生きたい生き方と周囲からの押し付け。
そんな狭間で生きることの心苦しさと、一度その殻を破ることができれば自由に良きれるのだろうかという憧れ。
生きることについて考えさせられる素晴らしい作品を紹介します。
ちひろさん
著者/作者 | 安田 弘之 |
発行元 | 秋田書店 |
設定
主人公の「ちひろさん」は元風俗嬢で、現在は「のこのこ亭」というお弁当屋さんで働いている女性です。
他の作品ではあまり無い主人公の設定だと思います。
元風俗嬢というのを、自分から公言しているちひろさん。
周囲からは好奇の目で見られたり、下心で近づかれたりするわけですが、それを上手くかわしたり、真っ向から自分の意志をぶつけたりします。
周囲に流されずに自分の生き様を貫くちひろさんの強さに、だんだんと周囲の人物が惹かれていくという展開となっていきます。
気づけばちひろさんの周りには素のちひろさんに惹かれた人たちで溢れて、気を遣うことなく生きていけるコミュニティが形成されていくのです。
感想
1話目から「こんなお話なの!?」と思わせられる作品でした。
主人公のちひろさんはある種の悟りを開いているというか、現代社会でここまで自分の意志を貫くことができるのはスゴイなと思いました。
フィクションなので何でもありといえばそうですが、現実にこんな人いてもおかしくないよなと思わせられます。
仕事に貴賎なしとは言いますが、元風俗嬢というのは周囲から色眼鏡で見れらてしまうものです。
色眼鏡で見る人のことを上手く描写しているし、それに対するちひろさんの姿が魅力的なんですよね。
全ての人と上手くやろうとする八方美人ではなく、合わない人に労力を使わないということを徹底する。
これは自分も取り入れられることだなと感じました。
生きていく中で一番精神を使うのが過度に他人のことを気にすることだと思います。
もっと自分本位に生きることができれば、日常のストレスも軽減されるかもしれません。
生き方について学びがある非常にいい作品です!
オススメしたい人
・ヒューマンドラマが好きな人
・強い女性キャラが好きな人
この作品は主人公のちひろさんの日常を描き続ける作品です。
派手な事件が起きたりとかではなく、日常の一コマをちひろさんはこう切り抜けるというのが描かれています。
そして、そんなちひろさんと関わった周囲の人物がちひろさんを慕って集まってくという流れとなります。
自分でもどうしてここまでちひろさんに惹かれているのか上手く言語化できないですが、読めばちひろさんの虜になること間違いなしです!
まとめ
ちひろさんは本当に魅力的なキャラクターだなと感じる作品です。
自分らしさく生きている姿を見て、魅力的に感じて憧れてしまうのは、今の自分が生きたいように生きれていないからなのかもしれません。
今すぐには変えられないかもしれないですが、もう少し自分本位に生きようかなと思わせられました。
人の顔色を伺うのではなく、素の自分を受け入れてくれる人が数人いればいい。
ちひろさんを見習って、生きていきたいなあと思います!
ちひろさんの生き様から学ぶことがきっとあると思うので、皆さんもぜひ読んでみてください!