【白いネコは何をくれた? 】マーケティングのいろはを小説形式で分かりやすく学べる書籍【オススメ書籍】

白いネコは何をくれた?

著者：佐藤義典

出版社：フォレスト出版

発売日：2008/10/21

著者情報

名前	佐藤義典（さとうよしのり）
職業	ストラテジー＆タクティクス株式会社　代表取締役社長

同著者の他作品

この本を読んで感じたこと

分かりやすくて面白い！

小説形式で読み進めることができるので、非常に読みやすいです。

広告代理店という舞台でマーケティングについて主人公とともに学んでいくというのが自分も一緒に成長しているような気がしてワクワクしました！

普通に小説の物語としても面白いなと感じました。

冴えない主人公が徐々に成長していくというのは物語の王道的な展開ですよね！

自分もこの書籍の主人公と同じように成長していきたいと思わせる物語でした！

概要

本書籍は、「仕事も恋愛も上手くいかないサラリーマン」日向実直（ひなたさねなお）と、「不思議な白いネコ」ボロの出会いと成長を描いた小説形式の書籍です。

小説を読みながら、マーケティングについて学ぶことができます。

戦略BASiCS　序論

本書籍の進行の仕方を紹介する序章であり、マーケティングにおいて重要な5要素を「BASiCS」と称して提示している章です。

・Battlefield・・・儲かる戦場で戦う

・Asset・・・独自の経営資源を蓄積する

・Strength・・・強い商品を提供する

・Customer・・・顧客ニーズに応える

・Selling message・・・上手に顧客に伝える

「BASiCS」は上記の5要素の頭文字を取ったものです。　※iは単語にするための強引な一文字、、、

個人的な学び：「戦略の5要素」を意識すればマーケティングにおいて優位に立てる。また、一貫性を持つことが重要。

序論を読んだ感想：「戦略の5要素」と銘打ったマーケティングの基礎を学ぶことができました！　当たり前のことを言っているように見えますが、これを毎回しっかりと意識することができるかできないかで大きく成果が違ってくるのだろうなと感じます。

小説パート

小説パートがスタートします。

広告代理店勤務の主人公「日向実直（ひなたさねなお）」の勤務を通して、マーケティングについて述べられていく展開。

実直が受け持つ顧客であるコスメ会社の広告を制作するというところから物語は始まっていきます。

自身の怠慢により仕事でミスを犯した実直、絶望の中で白ネコの「ボロ」との出会いがあります。

ボロは喋ることができる不思議なネコで、実直はボロからマーケティングのいろはを学んでいくのです。

ボロからのアドバイスを仕事へと活かすことで仕事も私生活も徐々に好転していきます。

実直が勤める広告会社で、実直の成長によって競合他社と戦っていくというストーリーになっています。

実直の恋愛についても同時進行していくので、一人の社会人の飛躍と充実を感じることができます。

個人的な学び：戦略BASiCSをどのような場面に当てはめて使うのか知ることができた。

小説パートを読んだ感想：顧客が何を望んでいるのかをしっかりと把握しないままに、自分本位に進めても成功はしません。当たり前のように思えるが、慣れなどの要因でおろそかになってしまうこともあります。いつでも初心を忘れずに丁寧に仕事をすることが大切であるということですね。

理論編

小説パートを通して述べられた「戦略BASiCS」についておさらいをするパートになっています。

物語として述べられていた各戦略を改めて掘り下げての説明が並べられています。

小説パートを読んでいることで、内容がスッと入ってきます。

個人的な学び：「戦略」を持って生活することの重要性。

理論編を読んだ感想：小説パートでは物語の一部として登場していた「戦略BASiCS」の理論的な解説となっており、自分の生活にも落とし込むことができると改めて感じました。そして、今までの自分がいかに無計画に生きてきたのかを実感させられました。無計画に生きることが悪いとは思いませんが、成功したいと願うのならば「戦略」を持って生きていかなければ他者より勝ることはできません。そして、本書を読んだことで、他者と戦う戦場を選ばないという戦略を学びました。真っ向勝負をせずとも自分らしさを活かせる戦場を設定すること、それを意識していきたいところです。