「何かに熱中して取り組むことができる人が羨ましい」「何の取柄もない自分が嫌い」など自分のことを認められなかったり、他者と自分を比べて肩を落としたりすることはありませんか?
私は劣等感を感じることが多く、心を病んでしまいそうになったりします。
これから頑張ろうと何かを始めても三日坊主で終わってしまったりすると、自分はなんてダメなやつなんだとさらに心が沈みます。
そんな悪循環から抜け出したいと考えたときに手に取ったのがこれから紹介する書籍です。
自分を知る・認める方法が事細かに記載してあって、自分を見つめ直すいい機会となりました。
もし、自分自身に嫌気が差している人は手に取って欲しい書籍となっています。
不安が覚悟に変わる 心を鍛える技術
著者:秋山ジョー賢司
出版社 : ディスカヴァー・トゥエンティワン (2021/11/19)
概要
自分には何が向いているのか、自分が本気になれるものは何なのか、そんなことを考えてもやもやした日々を過ごしている人は少なくないのではないでしょうか。
自分は何をやってもダメだ、と心を痛めている人も多いことでしょう。
それらの心の動きは、自分自身のことをよく知っていないこと、自分自身を認められていないことが大きな原因となっています。
そんな「不安」や「ストレス」から解放される方法が本書籍には記載されています。
では、どんな具体的にどんなことが書かれているのか、私が読んで心に残ったことをいくつか紹介しましょう。
不安の正体は「妄想による体への影響」
人々が抱えている「不安」という心の動きは、将来に起こるであろう出来事を「妄想」してしまうことが原因だと述べられています。
「妄想」といってもネガティブな妄想が原因です。
例えば、「明日の発表上手くいくかな」→「上手くいかなかったらどうしよう」という風に、ネガティブな出来事が頭を過ると「不安」という感情となります。
なので、長く考えるとネガティブなことも考えてしまうため、手短に思考を打ち切ることを意識することも大事です。
私たちは無意識のうちに自分で自分を騙している
自分らしく生きることができていない人は、「尊敬されたいモード」「優秀さの証明モード」「被害者モード」「マウンティングモード」「偽ワクワクモード」という5つの分類に分けられるといいます。
自分の中に足りない何かを他人への態度で埋めようとするようです。
例えばマウンティングをすることで、あなたよりも私がスゴイと無理やり自分に言い聞かせるようなものですね。
劣等感のメカニズム
「すごいと感じる」→「自分にはダメだと感じる」→「自分を攻撃する」という流れで劣等感は生まれるといいます。
劣等感を感じる人は心の奥底では「自分はダメじゃない」と思っており、実は「自己評価が高い」人が陥る現象だというのです。
本当にダメな人なら「自分にはできないな」で思考が止まるからです。
感想
劣等感を感じるメカニズムについてはハッとさせられました。
自己評価が高いというのはまさにその通りだなと自分を恥じ入るばかりです。
「本気でやっていたらそれくらいできるし」「本気を出していないだけだから」そんな言い訳がいつも頭を過る自分はかなり自己評価が高いのでしょう。
この書籍を読むことで、自分の心の動きを文章として可視化することができました。
今までは心というのは見えないもので、自分自身でもコントロールできないと考えていました。
しかし、適切に自分自身について掘り下げていくことで自分が何を求めているのか、自分がどんな人間なのかを知ることができることを学んだので、これからの人生では今までよりも「自分らしく」生きていくことができると思います。
自分が何を考えているのかを知りたい人はぜひ手に取っていただきたい書籍です!