眠れなくなるほど面白い 図解 脳の話
著者:茂木 健一郎
出版社:日本文芸社
発売日:2020/1/29
著者情報
名前 | 茂木健一郎(もぎけんいちろう) |
生年月日 | 1962/10/20 |
職業 | 脳科学者 |
テレビ番組の「世界一受けたい授業」の授業の一環である「アハ体験」などで有名。
YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCIvVJaNmUFJ8MKpyBfgslCg
この本を読んで感じたことの結論
面白い!
とても面白かったです!
「脳」って確かに身体の一部として存在していますが、今までどういうものなのか全然知りませんでした。
「脳」って動いているという実感がないというか、、、。
自分自身は脳のことを全く知らないのに、脳はちゃんと動作していて生活できているのが不思議でなりません!
という不思議に思う行為も「脳」で行われているんですよね。
うーん、確かにこういうことを考えていると楽しくなってきて眠れなくなっちゃいますね!
「眠れなくなるほど面白い」というタイトルに偽りなしです!
登場する用語の一例
大脳(だいのう) | 大脳皮質と髄質とで構成されている。 |
中心溝(ちゅうしんこう) | 大脳にある溝のこと。前頭葉と頭頂葉の境界。 |
小脳(しょうのう) | 筋肉の動きの調節などを行う。 |
松果体(しょうかたい) | 睡眠に関わるホルモンを分泌する。 |
視床(ししょう) | 全身の知覚情報を大脳に伝える役割。 |
視床下部(ししょうかぶ) | 体温調整などを担う。 |
前頭葉(ぜんとうよう) | 物事を考えたり記憶したりする役割。 |
g因子 | チャールズ・スピアマンという心理学者が示した、能力の高い人ほど高く持っているもの。 |
ディスレクシア | 文字の読み書きに著しい困難を抱える障害。 |
メタ認知 | 自分自身を客観的に捉えること。 |
ドーパミン | 運動調節、ホルモン調節、快の感情、意欲、学習などに関わる神経伝達物質。 |
概要
第1章 脳の取り扱い説明書
「脳は物質なのに、なぜ意識が生まれるの?」という謎や、脳科学的観点の「頭の良さとは?」「地頭をよくするには?」という疑問に対して簡潔にまとめられています。
その他のトピックとしては、「ペーパーテストでは個性や能力は計れない」「ストレス解消に効果的なのはボーっとすること」etc...が述べられています。
「マインドフルネス」の良い実践方法も記載されています。
個人的な学び:集中力を鍛えるには、「いきなりトップスピードで」、「ノイズのあるところで」というのが良いらしい!
第1章を読んだ感想:こういう感情は脳がこのように働いているから、という例がいくつかあって面白い!
第2章 脳は成長する
第2章で登場するキーワードは「ドーパミン」。
脳は「ドーパミン」が出ることで回路が強化されるとのことです。
では「ドーパミン」をたくさん出すためには? というのをまとめてある章となります。
個人的な学び:新しい挑戦をすることで「ドーパミン」が出る!
第2章を読んだ感想:脳は成長させることができる! 頑張って成長するぞ!
第3章 脳はひらめく
ひらめき・創造のメカニズム、またどうすれば創造性を発揮できるのかについて述べられている章です。
「アハ体験」とは何かも述べられています。
個人的な学び:ひらめきの回路は鍛えることができる。ひらめきの敵は抑圧。
第3章を読んだ感想:最初はひらめきが出なくても、訓練を積めばひらめく脳になる!
第4章 AIと脳の未来
近年発展著しい「AI」。
AIの台頭で人間はどうなってしまうのか、ということについて脳科学的に言及している章です。
人間はいずれAIに取って代わられるのか? 悲観する必要があるのか? とても興味深いトピックです。
個人的な学び:人間とAIでは考えのプロセスが違う。人間は直観を持ち、AIはデータベースに基づいた論理的な行動を取る。
第4章を読んだ感想:AIは今後も確実に発展していくでしょう。その事実に対して悲観するのではなく、人間の良さを活かす方法を探したいものです!
第5章 脳の働き
これまでの章を経て、改めて「脳」というのはどういうメカニズムなのかということを掘り下げている章になります。
脳の部位の名称や細胞の名称、それぞれがどのような働きをしているのかというような点にスポットを当てています。
4章までに比べて専門性が増しています。
個人的な学び:左脳と右脳はほぼ同じ大きさ・形をしているが、左右対称なわけではなく機能などが違う。
第5章を読んだ感想:専門的な用語が多数出てくる章で、読むのが難しいとは感じましたが、4章までを読んでいると何となく理解できました!
感想
日常で感じるあんな感情こんな感情を脳科学的な知見で述べられているのがとても面白いと思いました!
また、図解付きで難しい表現なども極力省かれているため、とてもスラスラと読むことができました!
脳のメカニズムの入り口としてとても分かりやすい書籍ではないでしょうか!
この本をきっかけに、もっと脳について知りたいと思えばもっと難しい内容にも挑戦することができると思います。
個人的には脳科学の入門書のように感じました!
ぜひ、読んでみてはいかがでしょうか!
その他の眠れなくなるほど面白いシリーズ
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